その帰り道。

「ふぃ……ふぃーちゃん!!」
美々が意を決して、と言わんばかりの勢いで話しかけてきた。
「はいっ………」

ぼんやり誕生日プレゼントのことを考えてたから、あたしはかなり驚いてしまった。
「ごめん、びっくりさせちゃったかな…。あのね……13日の事なんだけど…」
「うん」
以心伝心?違うか。

「あの…図々しいんだけど……学校の帰り……」
「どっかでお祝いする?」
先回りしてあたしが言った。
「お祝いっていうか……あの、一緒に来てほしい所があるの。」
「良いよ?」
美々の顔が少し明るくなった。
「ありがと」
そして、腕を絡ませてもたれてきた。

かわいい。
嫌われた訳じゃなかったんだって思えた。それどころか、今まで以上に近い感じ。

美々は何を考えているのかな…。