あぁ。厄介。
みんなと同じプレゼントなんて、やだなぁ…。とか思ってしまうあたしがいる。
でもここで断ったら変だし…。


「…じゃあ、お言葉に甘えて。」

ちょっと考えて結局、あとで別口で用意しよう、とあたしはその企画に乗っかった。
「明日か明後日、週末中にプレゼントを買いに行こうと思うのだけど、皆様ご予定は?」
口々に「大丈夫よ」の声。

別に買いたいから、そっちはパス。
「あたしは、ごめんなさい。予定があるからお任せするわ」

「そう?残念。土日どっちも行かれないの?」
「えぇ、ごめんなさい」


話の歩調を合わせるのも楽じゃない。

美々が帰ってきた所で始業の鐘が鳴ったため、皆自分の席に戻って行った。