「え?」
それってそんなに聞きにくいことかな。
「…いない、けど……」
「そっか。そうだよね、うん。変な事聞いてごめんねっ。女子校ってどうなのかなって思って。何でもないの、気にしないで、ありがとう!!」
「…………うん……?」

美々早口でまくし立てた。何だか様子がおかしい。
顔、真っ赤だし。
これは、何か隠していると見た。会って2日で“隠し事”なんていうのもちょっとおかしい気がするけど。

「帰ろっ。5時限目移動教室だったよね!」
「や………数学だよ……あ」
美々は小走りで昇降口に向かった。


なんか…カラ元気?