「あの」
帰り道、最初に口を開いたのはアマミヤビビの方だった。
「水神さん、下のお名前は何て読むの?」
水神さん、なんて呼ばれたのは久しぶりだ。
…なるほど、確かに読みにくいかもしれない。
「ふい、って読むの。みんな芙椅さんって言うけど、…“ふぃー”で良いから。」
家とか、他校の友達からはそう呼ばれている。“さん”付けはイマイチ好きになれない。今さらクラスメイト達にそんな事言えないけど。
「そう。じゃぁ、わたしも美々で良いわ。“美々さん“って何だか違和感があるの。みんなはそれが普通みたいで、言いにくいけれど…」
美々も同じ考えだった…。
妙な親近感を覚え、
あたしの中でアマミヤビビは、“美々”として存在がはっきりした。
教室で話した時と今では、美々の印象は大分違った。
帰り道、最初に口を開いたのはアマミヤビビの方だった。
「水神さん、下のお名前は何て読むの?」
水神さん、なんて呼ばれたのは久しぶりだ。
…なるほど、確かに読みにくいかもしれない。
「ふい、って読むの。みんな芙椅さんって言うけど、…“ふぃー”で良いから。」
家とか、他校の友達からはそう呼ばれている。“さん”付けはイマイチ好きになれない。今さらクラスメイト達にそんな事言えないけど。
「そう。じゃぁ、わたしも美々で良いわ。“美々さん“って何だか違和感があるの。みんなはそれが普通みたいで、言いにくいけれど…」
美々も同じ考えだった…。
妙な親近感を覚え、
あたしの中でアマミヤビビは、“美々”として存在がはっきりした。
教室で話した時と今では、美々の印象は大分違った。