最近は上手く笑えない。

自分でも分かるぐらいだからままには簡単にバレてしまうのだろう。

ごめんね、まま。

ままに辛い想いをさせたくはないの。

だから何も言えないの。

「じゃあ、行ってくるね!」

外の眩しさに目を細める。

「学校行きたくないな・・・。」

「むうー!」

明るい声。

きっと、美沙の声だ。

後ろを振り返ると確かに美沙だった。