あたしは精一杯声を振り絞って璃來に聞いた。

「璃來・・・、それって本当に?」

「うん・・・。あれだったらメール見る?」

璃來にメールを見せてもらった。

≪京が言ってきたんだよ。

“柊木の好きな人知ってるか”って。≫

「ねえ、本当でしょ?」

あたしは何も言い返せなかった。

何で?

いきなりどうして?

あなたは海來が好きなのでしょう?

もうあたしを苦しませないで。

十分苦しんだよ・・・。

なのにどうして・・・?