「みんな~、昼御飯ができたよ~!。」

台所からエプロンを掛けたまま出てきたのがヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ。

料理が得意なので3食彼女に任せている。

だがその腰に付けたサーベルは何とかならないのだろうか。

あと一人、ハンス=ウルリッヒ・ルーデルという男がいる。

「よう侯爵!昼飯か!」

噂(?)をすれば何とやら、屋根裏からルーデルが頭を出した。

「ええ、今日は和風チキンステーキよ、早く下りていらっしゃい。」

ルーデルはそのまま屋根裏から飛び出し、床に着地した。

そして二回手を叩く。

「ガーデルマン、飯だぜ。」

ふわり、と少女が空間から現れた。

彼女がエルンスト・ガーデルマン、ルーデルの相棒であり使い魔だ。

彼女は「一人」と数えられるのが嫌いで「一羽」と数えられるほうがいいらしい。

それは彼女が「鷹」であり「使い魔」でもあることの意味なのかもしれない。

6人と1羽のメンバーで構成されているのが俺達「オルトロス」って訳だ。

さあ、今日はどんな依頼者が扉を叩くのかな?