一方的に約束させられてしまった。



拓海くんは相変わらず俺様だけど、そのことにちょっと安心したよ。


いつもの拓海くんだって。




……ってゆーか送るってなに!?


拓海くんが、あたしを家まで送ってくれるってこと!?


そんなまさか!



まさか……うん、まさかだよね。


きっとなにかあたしをおもちゃにして遊ぶことを、企んでいるにちがいない。


なんたってドSだからね。



一緒に下校イベントだわーい! なんて、そう簡単に浮かれたりはしませんよ。


ミス・現実的、野宮ハルです。




油断しないでおこうと決めて、あたしはどきどきしながら放課後を待った。