いることがばれるっ…

「…お前、誰?」

低い声。ヤバいことが起こってんのは俺でもわかる。

「え…あー…資料をとりに…」
心臓バクバクだ。死にそう…

「聞いてたんだろ?俺達がしてたとこ」

そういう男子生徒の横には、恍惚な表情の男子生徒がいた。

…ん?!
つまり、ヤッてたのはこの二人なのか!?

だったら…
男同士?!

「なんだ。ゲイじゃないのかよ。つまんねぇな」
「つまんねぇって…資料室で…男同士でっ」

頭がぐるぐるする。

そんなときだ。
バンッ

腕を捕まれ、押し倒された。

「…え?」
「よく見たらかわいい顔してんじゃん。なぁ、俺もそんなに顔悪くないだろ?」
「意味わかんねぇっ!離せ!」


吐息がかかるくらいの位置に、顔が近づいてきた。
そして…
「ねぇ、してって言ってよ?」