「しかし、使い辛い携帯だな。カッコ悪いし」
俺は呟きながら、携帯をスミス大佐に返し、窓を開ける。


久々に暑い一日になりそうだ。


そして今日から、この村最後の夏休みが、始まるんだ。



この時すでに、運命の歯車が、俺を巻き込んでいたなんて、知る由もなかったんだ。



カッコイイ俺の携帯がメールを受信したことを教えてくれる。


幼馴染みの田中からだ
『ネギたすけてくれ。』