聞きなれない単語に、少し悩む。
一体、何を意味しているのか。

色々な考えが、頭を巡るが、しっくりとくる答えなんてわかる訳が無い。


「あいつなら、知っているかも。」

頭に浮かんだのは、『ジェニファー』
あらゆる面で学年一との呼び声が高い。近所でも評判。

携帯のアドレス帳を開く、近所の探偵から1050円で入手したジェニファーの電話番号を確認する。


それと同時に、スミス大佐の胸ポケットから携帯を抜き取り、番号を押す。


呼び出し音と共に鼓動が高鳴る。

これが、ジェニファーとの初めての電話、初めての会話。
うまくいけば、色恋沙汰に発展するかも、
初恋まで手にして初づくしかと胸踊らせる。


何度かの長い呼び出し音の後、留守電に切り替わった。

期待を裏切られた。そんな気になりながらも、用件を吹き込む。


「オレ、オレ、オレだよオレ。えーと、うーんと、プ・・・」
途中で録音時間が終わったらしい。
まあ良い、あとでジェニファーから、電話がくるだろうから。