−放課後−


瑠華「柚羅、理沙、帰ろー。」


瑠華は、片手にカバンを持って、教室の扉のほうに立っていた。


柚羅「あ、ごめん。私、図書室行って帰るわぁ。」


理沙「柚羅さんが図書室行くなんて珍しす〜。」


理沙はあくびまじりで、そう答えた。


柚羅「私だって図書室ぐらい行くわよ(笑)」


瑠華「じゃぁ、私らぁ先帰るわ。」


柚羅「うん。ごめんね。」


理沙「柚羅しゃん、またね。」


柚羅「バイバイ。」


2人は柚羅に手を振りながら教室を後にした。


柚羅「さて、図書室行きますか…。」


柚羅は荷物を持ち、図書館へ向かった。



−図書室−


ガラガラッ


柚羅は図書室の扉を開けた。


図書室は誰もおらず、夕焼けの日差しが差し込んでいた。


柚羅(ラッキー、貸し切り貸し切り。)


柚羅は図書室の奥の方へ、ウキウキしながら歩いていった。


しかし、いきなり柚羅の足が止まり、顔色が変わった。


柚羅(げっ…。松崎蓮だ…。)


そこには、机の上で寝息を立てて寝ている、松崎蓮がいた。