その日からは徹底的に、いっちゃんとの繋がりを断ち切った。
そうやないと、きっとまた同じことの繰り返しになってまうと思ったから。
だって友達にも、誰にでも、例え見知らぬ人にやって相談したら、きっとみんなこう言う。
「そんな煮え切らんのはもうやめて、次の恋を見つけろ」…って。
2年の半ば。
授業は専門授業が格段に増えて。
いっちゃんとは学部も違うし、意図的に会おうとせんかったら会うことはない。
会わんかったら、忘れられると思った。
いっちゃんの顔も、声も、名前ですらも。
全部シャットアウトしてしまえたら。
いっちゃんからはそれから1回の電話と、3通のメール。
ウチが返事をせんかったら、それからぴたりと携帯が鳴ることはなくなった。
何週間かして、バイトの鍋パーティーに呼ばれた。
ワイワイ飲んで、みんなで鍋つっついて。
バイト中にはあんま話したことない先輩とかとも絡んで、一緒にカンパイして。