「なっ…じ、じいしきかじょーやし!!…そんなん言うんやったらパンツ一丁でおるんやめてか!」
…エロでもないし、おやじでもないし!!
いっちゃんの頭にタオル巻きつけて、ゆさゆさゆさぶる。
痛い痛い、て、笑いだすいっちゃん。
いっちゃんは、トランクスよりボクサー派なんやって。
いっちゃんはだぼだぼした服よりぴっちりした服のほうが好き。
その方がきゅーって。気が引き締まるかんじがするんやて。
ウチはきゅーって太ももしめつけるみたいな、スキニージーンズとかは苦手なんやけどな。
だってキツイもん。
…べつに、入らへんわけやないで?はこうと思えばはけるねんで?
ウチがおしつけたスエットを着て、ベッドにごろんて横になるいっちゃん。
…近寄ったら、わざと大の字になってウチのスペースなくしてった。
「へへーん。みともの場所ないでー!」
いたずら成功したみたいな、満足げな顔して。
…なんなんいっちゃん。今日こどもみたい。
っていうか、服めくれておなか出とるでいっちゃん。
ちょっとへこんだおへそがコンニチワーしとるで、いっちゃん。
「…あー、そうですか。」
そう言うて向こう行こうとしたら、くいって。
…いっちゃんに服のすそ引っ張られた。