─最近どうよ。


─ぼちぼちやな。


─ぼちぼちっすか。


─就職どうするん。


─実習先の病院に決まってん。


─うそー!おめでとう!!


─今日お祝いやな!お祝いっ!!


─じゃー彼氏できたとかピンクな出来事あった奴は挙手っ!!


─しーん。


─…あいかわらずさみしいなぁ。


─自分が彼氏おるからってかわいそうな目で見るんやめてか、アヤちん。


─みともはいっちゃんとどう?あーハイハイ、べつに相変わらずラブラブですかそうでちゅかー。


─まだなにもゆうてないやんか!




久しぶりに会ったからやろか。



バタバタ、ドミノ倒しみたいに勢いよく続く会話。



笑って、しゃべって、また笑って。


ふと、話が途切れて。



ぽり、て。



かみしめたポッキーの音が、口ん中ではじけた。



「…なんか、さみしいなぁ。」



さっぺがちっちゃい声でぽつり、視線を落として言う。



「男おらんのが?」

「〜ちゃうわっ!…だからぁ、4人でこうしてまーったりしてられるんも…さぁ。今だけやろな〜って思って。」