−雷斗Side−

暑い。とにかく暑い。

「暁くーん、何でるのぉ?」

きめぇ声だすんじゃねぇよ。

俺は歩き続ける。

「え〜っ無視ぃ?」

「………うぜぇ」

「クールなとこもかっこいい!」

はぁ?いかれてんじゃねぇの。

「はいはい、そこまで。これからは俺と雷斗の世界に入るから散った散ったっ!」

「あ〜っ湧弥ぁっ!後で相手してよぉ?」

「はいはい」

湧弥……こいつ女慣れしすぎ。

「大変だねぇ?あ、俺ら何でんだっけ?」

「色別とクラ対と200Mと騎馬戦だろ」

「うわぁっ頭いいっ!」


体育大会なんてサボればよかった。

かったりぃ。

「おい、そろそろだろ?いこうぜ!」

「あぁ」

湧弥がいるだけマシだけどな。