“ガラッ”

『麻美ちゅわ〜ん!』

“バコッ”

『いらっ……』おい達也!俺の妻口説いてんじゃねーよ!』

『いっでー!手加減くらいしろよ!』

『いらっ……』やっぱ馬鹿だなーお前』

『『お前もな』』

『うわー!空真とハモってしまっ……『いらっしゃい!?』

『『『あ……麻美…』』』

『あんた達は何しにきたの!私に会いにきたんでしょ!』

『『『は……はい…』』』

『分かればいいの』

『麻美…あんまり叫ばないように…』

『あ…そうだったわ。じゃあ叫ばさないようにしてね。……って、京!私のベッドで寝ないで!伶も私の腕から離れてー!』

『京は車で寝てろよ!』

『……あの車よりベッドの方が寝心地がいい』

『……京は俺の愛車に文句をつけるの?』

『やべっ、京!お前の人生は終わったな』

『涼太なんかに俺の人生決められてたまるか。蹴人の車は格好いいと思うが、さっき涼太が涎垂らしてたからな』

『なっ、お前何嘘ついてんだよ!』

『あははー、涼太には後で三途の川見せてあげるよ』

『え、遠慮します!っつーか、俺は涎なんか垂らさねぇ!寝てもねえよ!京が寝てたんだから例え涎がついてようと俺じゃねぇよ!……ゼェ…ゼェ……』

『おー、肺活量すげぇ』

『お前…なぁ……ふざけんじゃ…ねぇ……』

『まー、京は離れたことだし……伶、離れろよ!なんで麻美には大丈夫なんだよっ』

『麻美はいいんだ』

『んだよソレ!』

お母さんがどんな病気か……少し分かった気がする。