お母さんのベッド付近まで行く。

「お母さん、お父さん。私は絶対雷斗と幸せになる!」

強く言い張ると、お母さんが血相をかえた。

「そんなの無理よ!」

「おいっ麻美!落ち着け!」

一瞬震え上がった。

お母さんが、あそこまで取り乱したとこなんてないから。

流石のお父さんも焦ったようで、お母さんを必死に宥める。

「真麻には絶対あんな思いさせたくないのよ!お願い、その子だけはやめて…」

………っ…。

嫌だ…それだけは譲れない。

「お母さん。この思いだけは譲れないの」

「お母さんの言う事を聞きなさい!ダメ!認めない!私は絶対認めない!」

「麻美!落ち着けって!」

もう……どうすればいいの?

弱気になっちゃダメ。

分かってるのに言葉がでない。

本当に……諦めるしかないの?

これは報われない恋として終わるの?