雷斗が止まると同時に、今度は私が雷斗に後ろから抱きついた。

「何?」

その声は、すごく低くて……一瞬ゾワッとした。

でも、言えるのは今しかない!

「好き!」

そう小さい声で思いっきり叫んだ。

何て言われるか……怖すぎて、足がすくみだした。

「……んだよ」

一言一言に全神経が集中して、一言一言に全神経が反応する。

“怖い”ただそれだけだった。

雷斗は私の手を腰からはがし、

「嫌いじゃねーの?」

と意地悪な顔でいった。

いつもだったらムカつくけど……今日は嬉しすぎて

「嘘だし!」

と笑った。

「嘘つきって、お仕置きしないといけなかったよーな……」

「それ間違ってるよ」

また、言い合いができて……。

「不安だった」

「ごめんね」

また、抱きしめあえて……。

「好き!」

「知ってる」

また、愛を確かめあって……。

「愛してる」

そんな日々を過ごしてもいいでしょうか?

私がそんな幸せな日々を、もっと幸せな日々に変えることができるのでしょうか?

また……恋をしてもいいんでしょうか?

思い浮かぶのはそんなことばっかで……“信頼”しあうカップルにならなきゃな…なんて思った。

もう一度、恋をすることを……許してください。