弱いなんて知ってる。

それでも強くなりたいんだよ。

私は走って走って走り続けた。

無我夢中に走ってて……。

気がつけば家の前にいた。

はぁ……、とりあえずシャワー浴びよう。

あ、そのまえに翔に連絡しとこ。

プルルル……

「真麻っ?!」

2コールで出たよ…。

しかもかなり声をはりあげて。

「翔、突然でていってごめん」

「いや、いいんだけど!今どこ?!」

かなり心配かけちゃってるみたい。

「もう家だよ」

「はぁー…よかった」

本当ごめんね、翔。

「何があったかは、言いたくなさそうだから無理には聞かないけど……俺はいつでも相談のるからね」

優しすぎだよ…。

こんなにも翔に迷惑かけたのに。

これ以上迷惑かけらんないよ。

「ありがとう」

私は最高の幼なじみをもったよ。

「じゃあね」

そう言って電話を切った。

あぁ、それと、学校にも暫く休むといわないと…。

みんなに心配かけて、私って最低だ。