「翔、間違えたって!ココやくざの溜まり場だよ!帰ろ?」

中には、カラフルな頭の男たちが溜まっていた。

一生懸命翔を腕を引っ張る。

「ああん?」

「ひょえ〜っ!すみません!すみませんでした!」

更に力を加えて引っ張る。

「翔!早く!」

力いっぱい引っ張るけどびくともしない。

てゆーか、ニコニコしながら動かないだけ。

「翔だと?……うあっ!翔さん!」

奥からデカい男の人がでてきた。

デカい?……うん、ゴツい。

「俺の女を怖がらせないでくれるー?」

「あ、スミマセン……って、女ぁぁ?!」

は?女?女って……

「女ぁぁぁ?!」

女って彼女だよね?

「翔!私、翔の女に……んぐっ」

コイツ……口塞ぎよった…。

そして、

「女ってことにしないと割引きかない!」

と耳元で言ってきた。

顔が赤くなるのが自分でもわかる。

だって翔の声、甘々ボイスなんだもん!

「あの翔さんに……女ができるなんて……!しかも、超美人さん!…翔さん!祝いにラーメン無料にしやす!」

割引じゃなくて無料とキター!

翔を見ると、満面の笑みで私を見てる。

はは〜ん、これを狙ってたわけね。

「なぁ、さっき翔さん。女に耳にキスしてなかったか?!」

「うぉー、羨ましいぜ!」

なんてヒソヒソ話してるみたいだけど、まるぎこえ!

てか、キスされてないしー!

確かに顔赤かったけども!

「…るせー。なんの騒ぎだよ」

あ、誰か入ってきた。