ピピビピピ…

体温計が鳴った。

「えーっと、36.5度」

平熱だ……。

「よかった」

優しく微笑む翔。

「本っ当にありがとう」

翔のおかげだよ。

「いいよー」

今度は子供みたいに無邪気な笑顔をした。

和むな〜なんか。

こんな翔が全国No.1の族の2番なんて……。

「熱も下がったことだし、どっか行く?」

不良だ。

「今日は安静にしとかなきゃダメなんじゃなかった?」

「元気になったんでしょ?いいじゃん」

能天気〜。

「今何時なの?」

「ん〜、1時」

3時間寝たんだー。

よく寝たな〜って思う。

「お腹も空いたでしょ?ね?」

キラキラスマイルを向ける。

「仕方ないな〜」

こんな可愛い笑顔向けられちゃ、無理なんていえないよ。

「やった!」

本当に高校生?可愛すぎッ!