「……んっ」
目が覚めると、いかにも男の部屋って感じの場所。
ここどこ?
“ガチャ”
「あ、起きたんだね。もう体調大丈夫?」
そこには制服を着た翔がいた。
「んー、大丈夫」
多分ね。
「びっくりしたよ。真麻ってば、40度の熱がでるんだもん」
あ……私倒れたんだった。
話合いをしてて……あ゛!
「雷斗は?!」
「あぁ、今ごろ学校じゃない?」
ふぅー、よかった。
学校なのかぁ…。
…………ん?学校?
「今何時?」
「えーっと、10時」
「じゅ……10時ぃぃぃ?!」
朝のだよね?
「遅刻ぅぅ」
ガバッと起きた瞬間、再びベッドに戻された。
うん、これはまだいい言い方。
悪く言うと……ハッ倒された。
「学校いっちゃダメ。今日は大人しく寝ときなさい」
お前は私のお父さんかっ!
「40度もあって!病み上がりなんだし、寝ときなよ」
「私……負けてらんないの」
「でも、ダメ」
結局許可をだせてもらえなかった私は渋々寝ることにした。