雷斗と倉橋くんの言い合い。
この間、見た夢。
何かが繋がっている気がした。
何かが私と雷斗を壊そうとしてる。
嫌な予感しかしない。
なんで倉橋くんは普通の顔でそんなこと言えるの?
頭が痛い。痛い痛い痛い。
苦しい。苦しい苦しい。
「いやーーー!」
気づけば叫んでいた。
気づけば走っていた。
周りにいた人に当たりながらも。
「真麻!」
そんな、みんなの声もしたけど……。
私の足は止まらなかった。
自然と溢れている涙。
すべてが突然すぎて……。
すべてが怖すぎて……。
私自身が、あの雰囲気を拒否していた。
――現実から逃げるように……。