学校につくと、もう2時間目の途中だった。

遅れたからには定番の言葉。

「遅れてすみません」

一気に浴びる視線。

一応見渡す。ね?

みんな視線いたい………よ?

え?どういうこと?

「おーう!遅いぞお前!新学期から遅刻なんてよ〜」

ガハガハ笑う教師。

この時間はアリもんの授業だったらしい。

ってそれよりも!

「お、忘れてた!転校生だ」

いやいや、忘れてたなんて言わなくていいから。

ってか、私の目線先、もろ転校生だし。詳しく言うと、私の隣だし。

「倉橋 蒼空(クラハシ ソラ)だ」

あ、そうですの。

なんか睨まれてない?

じゃなーくーてー!

「なんで?この人クラス間違えたんじゃない?」

「あ?」

うん、きっとそうだ。

あってる。YES!

周りのみんなもそうでしょ?と思い、辺りを見回すとみんな顔引きつってる。

1人を除いては。あ、2人か。

転校生と雷斗以外。

え?なんかヤバいこといった?

雷斗は爆笑中だけど。

新学期そうそうピンチ?!