周りは帰りだした…
『莉玖って、頭いいよね？』
なんだか仲良くなってしまった。
最初は憂鬱だったけれど
瞳は大人っぽくて話しやすかった
「え？なんで？」
『私ずっと気になってたんだ。
成績張り出されるとき、ＳＡでも上位の点取ってるのにどうして
ＳＡに行かないの？』
「興味がないから…かな。
いい大学に行きたいとかあんまり思わなくて」
『・・・んー。 正解！』
「へ？何のこと？」
『莉玖はそう言うと思ったよ…
いいと思う！莉玖みたいなのもアリだと思うよ？』
ん？分かってくれるのか？
でも進学に興味はない。
大学か…あと２年もあると思っていたけれど
案外早いものなのかもしれない
瞳は不思議な人。でも
『じゃあアタシ帰るね。明日ね、莉玖』
「うん、バイバイ。」
嫌いじゃない。
