突然、誰かに背中を叩かれる。

びっくりして振り返ると…




「陽菜(ひな)!?」

「えへ★お久〜」


そこには、同じ事務所で同期の小西 陽菜(こにし ひな)がいた。


陽菜も歌手で、結構売れているひとり。

歌う歌は、どちらかといえばかわいい系で…女子に支持されている方だ。


顔が小さくて、小柄で、童顔でかわいい陽菜。だけど……





「…あれぇ?SaRA、これから仕事ォ??」

「ううん。今日はもう帰るとこ…」


私は携帯を、ポケットにしまった。



「そぉなんだ〜!私、これから歌番組とラジオ入ってるの〜。忙しくて死にそ〜(泣)」

「…あはは(汗)」


私は陽菜が苦手。

この語尾をのばす独特の話し方もイライラするし、いかにも“女の子”ってゆう感じも無理。


別に嫌いではない。

でも、陽菜とは合わないと思う。