「え〜…、なんかあっという間に年末なってしまって…みんなとまたここで会う時にはもう来年なわけですが・・」


ちらっと慶と目が合う。

慶は優しい目をして、ふわっと笑ってくれた…




「みんなとなら、なんだって出来る。だから緊張しないで、私たちのライブを楽しもっ!」


パチパチ…‥!

拍手に包まれる私。


すると、紅と健二も私を見て笑ってくれた。

私も2人に笑顔を返しステージへ向かう。





今は言葉なんていらない。


私はひとりじゃない…

スタッフも、ダンサーも、バンドも、そしてファンのみんなもいる。





『『キャ〜〜〜ッ!!!』』

『『SaRA―――――!!』』

『『さらっ、さらっ…‥』』


会場からは、歓声が聞こえてくる。

いつもお決まりの“SaRAコール”

これを聞くと、ライブって感じがする。




ブ――――…‥