「〜〜♪」


慶はこの話題に興味なさそうに、鼻歌を歌いながら冷蔵庫から缶コーヒーを出した。







「もうお客さん並んでるかな?」


今の私の頭の中は“ライブ”のことしかない。



『不安』と『興奮』

それぞれが対立して、
私の気持ちが高まっていくのがわかった。












数日間後。



「あ〜いよいよだ!」

「緊張する〜」



いよいよライブ本番。

ライブ開始30分前にステージの袖に全員集まり、恒例の気合い入れをする。






「では、最後にSaRAさんから一言お願いします!」


スタッフが元気よく私に振った。