そんなんじゃ・・サイパンへ行ったって…寂しいだけだ。


じわっと目に涙が浮かんできた。




なんでだろ…

私‥前はもっと強かったのに・・・


親がいなくたって、泣きべそかいたことなんてなかったのに…………



もっと強くなりたいよ。

慶と離れてても、笑っていられる強さが欲しい・・・






ギュッ


「・・・・」



後ろから私を抱きしめてくる慶。


私の考えてること…きっと慶にはお見通しだ。







「………ぅ…」


余計に涙が止まらなくなる。


優しくされればされる程、慶と離れたくない…



たかが、3泊だよ?

でも…私にとっては、十分に長い時間だ。







「なぁ…彩良」

「・・・グス」