スタッフが私を呼ぶ。


その後リハーサルを再開し、夜中まで練習は続いた。








………………
…………
……




「ありがとうございました〜」



リハーサル後。

深夜の2時を過ぎ、リハーサルを終え慶とスタジオを後にした私。


今は帰りにほか弁を買い、車で家に向かっている所。





「…腹減った」


運転しながら、力ない声を出す慶。



「ね。うちらも我慢しないで、健二達と外食した方が良かったかな?」

「…いや。外食つったって、どーせあいつら飲みだろ(汗)?今はそんな元気ねーよ。俺はゆっくり家でお前とメシを食いたい」



“お前と”


さりげなく言ってくれるその言葉が、嬉しくて仕方がない。






ブォン――…


家のマンションに着き、駐車場に車を止め車から降りる私と慶。

慶は私の荷物を持ってくれた。