・・・。


「“アピってきた”って…?」


思わず出てきた言葉。

慶は私の発言に少し驚いていたけれど、すぐに口を開いた。





「…しつこくメシに誘ってきたり・・携帯番号教えてだの……とにかくウザかった」


!!!


なにそれ……

陽菜のヤツそんなことしてたわけ!?


きっと…慶を自分のバンドにさせようと、しつこくつきまとったに決まってる!

そんで願わくば、慶とヤって自分のモノにしようとか考えてたはず…

陽菜はそうゆうヤツ。





「…一応言っとくけど、俺は小西陽菜とメシも食いに行ってねーし、携帯番号も教えてないからな?」




慶はタバコをポケットから出しながら言った。


私は「わかってるよ…」と、小さく笑って言った。





陽菜が慶をご飯に誘ったり、
携帯番号を聞いたりした時…

私はまだ慶と付き合ってないし・・その時、慶と陽菜に何かあっても‥私が慶にあれこれ言える立場ではないんだけど(汗)


今みたいに…さりげなくちゃんと言ってくれる慶のそうゆう所、好きだな。





「SaRAちゃ〜ん!」