もうひとりで寂しくなんかない……

猫たちも喜ぶよ!





「お前、今日は仕事何本?」




慶は、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。


朝っぱらからビールて……オヤジか(汗)




「今日は雑誌の撮影2本…ラジオ1本…ツアーの打ち合わせ‥かな?」

「…ふーん・・ツアーの打ち合わせ早く切り上げられるかマッスーに聞いてみ?」

「え…?」


慶は缶ビールを開けて一口飲むと、私にゆっくりと近づいた。



「ツアーの打ち合わせって、カウントダウンより大変じゃねぇんだろ?」

「うん!大体カウントダウンのライブの時のパフォーマンスを少しいじったものが、その年のツアーになるからね〜。衣装とかスクリーンで流す映像とか選曲が変わる程度かな?」



まぁ‥それだけ変えただけでも、ガラリとライブのイメージは変わるもんだけどね。






「…だろ?だったらちょっと早めに切り上げるくらい出来んだろ。」

「……うん。でも‥どおして?」


私がそう聞くと…慶はタバコを灰皿で消して口を開いた。







「…今晩、海行くぞ。行きたいんだろ?」