小走りでインターフォンを取る私。



『レストラン○○です!』


やっぱり!

私は返事をして、オートロックを解除した。

すぐにまたインターフォンが鳴り、玄関の鍵を開けた。






「ありがとうございました!またお願い致します」

「ご苦労様」


パタンと玄関を閉め、注文した料理を持ちリビングへ向かおうとした時…



「ん…」



慶が食器に入った料理を私の手からヒョイと持ち上げ、リビングへ運んでくれた。



ちょっとした優しさに、またドキドキしてしまう…



そして、慶とリビングでご飯を食べた。







………………
…………
……




カチカチ‥‥…



時計の針の音。