「慶はどうする?何時頃帰る?」

「いや…俺、今日は泊まる」

「えぇ―――!!?」


泊まる!!?




「んだよ。泊まっちゃダメなのか…?」

「い、いやっ……ダメとかはないけど…」

「じゃいいじゃん。決まり。」


ちょっと待ってちょっと待って!

落ち着け自分!!


大丈夫、彼氏なんだし…泊まるなんて別にどってことないよ………

あ゙〜〜でも緊張する〜





「彩良」

「え?…あ、はい!」


思わず、背筋がピンと伸びる。




「お前、風呂入ってきちゃえば?」


キタ――――!!!!(汗)




「う……うん・・」


私は浴槽にお湯を溜めるため、キッチンの横にあるお風呂のボタンを押し、部屋に着替えを取りに行った。

お湯が溜まるまでの間、そわそわして慶と普通に話せなかった…