私の髪を後ろへ流し、つけているネックレスを指差して言う慶。




「ああコレね♪この間、このブランドのイベントにゲスト出演してもらったの〜」

「へ〜。そういえばお前、このブランドのイメキャラだったっけ?CM出てるよな?」

「うん!かわいいよねこのブランド♪最近のお気に入り〜」

「そうなんだ」


慶はそう言って、私の頭を優しく撫でた。

それだけでドキドキしてしまう…





「…でも、なんで私がこのネック最近つけたこと知ってんの?」


私がそう言うと、慶は一瞬キョトンとしたが、灰皿にタバコの灰を落として口を開いた。




「そりゃあお前…好きな女が身につけてる物は・・自然と目がいくもんだろ」


!!!

慶は発言に驚いてしまう私。




「そ、そうなんだ……」


顔が熱い…





「……いつからだったかな?お前のことが気になりだしたの。まぁ、第一印象はテレビで観るよりかわいいとは思ったけど‥でもまぁ、お互いの連絡先交換した辺りからだな」


独り言のように言う慶。