「…いいよ。どうせ明日仕事一緒だし…」


慶も呆れながら言った。






「悪りぃな。送っていきたかったけど…俺、酒飲んじまったから…」

「いいよ、そんな…気にしないで!下にタクシー呼んだから!」

「あ!電話だ〜ちょっとごめーん…」



すると、紅が携帯を開け玄関から出て行く。

玄関には私と慶のふたりきりになる。





「…本当は車で送ってやりたいんだけど、俺‥酒飲んじまったから…」

「そんなっ、いいよ!気にしないで…下にタクシー呼んだから…」


「…一応、家着いたら連絡して…」

「うん…」

「また連絡する…」

「…うん」

「…そんな顔すんなよ(汗)」

「………うん(汗)」


また顔に出てた私!?



「…それとコレ。この間わたすの忘れてた…」

「?」


すると、慶は私に手を握ったままの状態で差し出した。




「……何?」