私はコクリと頷いた。



「まあね〜それはわからなくはないけど…じゃあ、どうすんの?」

「…どうしよう‥‥」

「……私がさりげなく聞いてあげよっか?」

「え?」


紅はひらめいたような顔をした。





「私が五十嵐くんにさりげなく聞いてあげるよ!『五十嵐くんて、チョコ好き〜?』って♪」

「だ、大丈夫かな…?紅が聞いて不自然じゃない?」

「だってあんたは聞けないんでしょ?だったら私が聞くしかないじゃん!それとも、聞かないでチョコあげちゃって、五十嵐くんが甘いのダメでも知らないからね〜」

「う…(汗)」


意地悪な口調になる紅。




「…よ、よろしくお願いします・・」

「よし決まり★じゃあ、いつ聞く?今度五十嵐くんに会えるのっていつかな?」


紅は携帯を開いた。
仕事のスケジュールを確認してるみたい…





「あ…今度の歌番の収録で会うね♪」