「…なにが?」

「さっきの…お前が言ってたみたいな時期‥」

「・・・!」


慶はポケットからタバコを出し、ライターで火をつける。





「俺も…ギタリストになりたての時‥お前みたいなこと思ってたよ。」

「慶も?」

「うん。俺の場合“歌姫”じゃくて…“天才”だったけど・・」


!!

慶はまた懐かしむように言う。




「周りから『天才天才』言われて…超プレッシャーだったよ。別に天才なんかじゃなくて、ただギター弾くことが好きなのに…周りからはどんどん期待されるから疲れるよな」


わかる。

慶が言ってることすごく共感する。





「だんだん好きなギターを弾きたくなくなってきたくらい‥追い詰められた時もあって、ちょっとの間ギターから離れてた時もあったんだ…」

「え?そーなの!?」


初耳…