「さっみ〜!」

「寒いね――!」


高速を降りてやってきた海。


ここは、慶が昔よく友達と来ていた海らしい…


本当に海に来ちゃった……

なんか夢みたい・・・





ザザ――ン…‥

ザ――ン……‥


波の音がやけに耳につく。



「座るか?」

「…うん!」


慶が座れそうな階段を見つけ、指差した。

私と慶は、階段に並んで腰掛ける。




「はい、コーヒー♪」

「サンキュ。」


さっきコンビニで買ったホットの缶コーヒーを慶に手渡す私。

慶は缶コーヒーで手を温めたあと、フタをあけてコーヒーを一口飲んだ。


私もさっき買ったホットミルクティーをあけ、一口飲む。