私はその人たちにペコッと頭を下げ、慶の車に乗り込んだ。





ブォォ――ン…‥



「助かっちゃった!ありがとう!!」

「うん…。危なかったな(笑)」


慶は運転しながら、タバコに火をつけた。




「それよりもどうしてあんなとこにいたの?偶然??」

「ああ。俺もあの辺で健二と飯食ってたんだよ…」

「え?そうだったの!?ってゆうか、さっき健二から紅に電話きてたみたいだったけど…(?)」

「そうそう。お前らも誘おうって健二が言って、紅ちゃんに電話したんだけど…『彩良と大事な話してるからダメ!』って、用件言う前に断られたって言ってた(笑)」

「あ、そうだったんだぁ〜」



さっきの焼き肉屋で紅と話してる最中、確かに健二から紅に電話がきて、会話が中断されたっけ。

健二が慶といたなんて、私も紅も全然知らなかったな…





「んで、飯食って健二と別れてお前に連絡しようとしたら、タクシー乗り場にお前がいたからびっくりした。つーか大丈夫か?顔バレただろ?」