私は早歩きでその場から離れる。


こんな時に限ってタクシー来ないしっ(怒)

振り返ると、私に気づいた人たちがついてきている。



げっ!!とりあえず逃げるしかない!!!!

その時…



キキ――――ッ!!

!!!!

私の目の前に、見覚えのある黒い車が止まる。



この車…もしかして・・




「彩良!乗れ!!」


!!

車の窓を開け、私に声をかけてきたのは慶。



「け、慶!?」

「いいから乗れって!」


慶は、運転席から助手席のドアを開けた。




「SaRA〜!」

「きゃ〜!!」


マズい!!!!

私に気づいた人たちが何倍にも増え、私に近づいて来ている。