「いっくぞ~っっ!!」

あたしはそういった瞬間、サッカーボールを思いっきり蹴った。

あたしの蹴ったボールはそのまま無人のゴールへ


食後の体育の時間。
今日はサッカー。

サッカーは大好き。

…って、またあたしは女の子らしくないことを…。


「三宅さんすっご~い」

落ち込むあたしに声をかけてきたのは同級生の真城百合ちゃん。

見た目とか、中身とかすべて女の子っぽくて、うらやましい存在。

こんな子になれたらな…。


「すごくないよ。だってサッカー得意でも、いいことないよ」

「なんで~?かっこいいじゃん」

「女の子っぽくないし」