…やだよ、結人…
また涙があふれてきた。
「…っうぁ…ゆ…いとぉ……っ」
泣いてたら、誰かの影が足元に見えた。
涙を見られないように、急いで涙をぬぐう。
「三宅?」
「え…川崎」
目の前にいたのは、クラスメイトの川崎。
バスケのユニフォーム着てるって事は、バスケ部なんだ…。
「どうした?泣いてたみたいだけど」
「あ…うん。ちょっとね」
「あ!もしかして、昼にオレが三宅にボール当てちゃったとこ、痛む?
あれ、ほんッとにごめん!オレのボール方向音痴で…」
「別に、そういうのじゃなくて…ちょっと、結人とケンカした」
あたしが打ち明けると、川崎はすごい驚いた。
「えぇっ!!オマエらがケンカ?ありえねー…。
あ、でも結人がやりすぎて三宅がキレるとかなら、ありそうだけど」