輝好は毎日の出来事を神音に話した。


きっと、今一番よく輝好のことを知っているのは神音だろう。


ケンカのことも知っている。


「凛君、今頃机に向かって勉強してるね」


「多分な」


「・・・いじめ、早く終わるといいね」


「まぁな・・・」


輝好はネックレスへと話を戻した。


「あのネックレス、イタリア製だった」


インターネットで調べたことを輝好はありのまま神音に伝えた。


「非常に珍しいもので、秋覇の言うとおり日本では数百個しか売られていないことも分かった」


「あのね、この前言ってた男の人がはっきりと分かったの」


神音の言葉に輝好は機敏に反応した。


「どんな奴だ?」