5人までをなんとか倒し、除々に輝好の息も上がってきた。


残り半分いるとしても、この状況に西園寺は表情を歪めた。


「何でお前が・・・」


歯軋りをし、輝好を睨みつける。


輝好に再びかかりに行くと、誰かが輝好の前に立ちはだかり西園寺の腕を押さえた。





凛・・・





凛は何も言わずに、ただ西園寺を握る手に力を込めた。


痛みに顔を歪めた西園寺は凛を振り払った。





「何やってんだよ、てめぇら」





いつもの凛からは想像できない程の冷たい目に、その場にいた全員が凍りついた。


輝好も例外ではなかった。


「何って・・・リンチ?」


冷や汗をかきながら、西園寺は悪びれる様子もなく答えた。