「親に反対されてたの。アメリカに行ったら、居場所はバレるような気がして。だからイギリスに」


「実際に俺達はアメリカ探したし」


「ごめん」


秋覇の言葉に美那は上品に微笑んだ。


輝好は感じた。


美那と神音は全然違う。


外見は似ていても、中身は全く違う。





話し方・・・





仕草・・・





輝好は心の中で溜息をついた。





また振り出しか・・・





「何でイギリスに?」


「この家を出たかったの。大きなケージのようなこの家から」


「姉さん・・・」