次々と乗り物を制覇し、残すところ半分程度。


「鷹須賀君はどこ行きたい?」


「お化け屋敷」


輝好が指差す先には、妙にリアルなろくろ首が木製の壁から首を出し入れしていた。


「怖いものは無理か?」


「・・・ううん。大丈夫だよ」


どう見ても大丈夫そうではない。


むしろどんどん顔色が悪くなっている。


入り口の看板には「日本一怖いお化け屋敷。心臓が弱い方はお控え下さい」との表示が。


だが入っても死ぬわけではないし、神流は大丈夫だと言っているのだから、まぁいいか、と輝好は止めなかった。