「お前…そんな力が使えたのか」


輝好が神音を睨んだ。


「でも、使える機会全然ないよ。こんなところで役に立つとは…」


「他にも何かできるのか?」


「私が気づいた能力はこれだけ。この間、蝶々が桜にとまってて、動かないように念じてたら…」


「本当に動かなくなったんだな?」


続きの言葉を輝好が代弁した。


「そういうこと!さ、全てを吐きなさい~」


神音が妖しげに笑った。