「あぁ!!」


再び、写真に目を落とした神音が声をあげた。


「どうした?」


「これ!何か見たことあるかも!!」


神音は輝好に近づき、秋覇の首もとを指差した。


そこには十字架のネックレスが太陽の光を受けて輝いていた。


「お前のか?」


「ん~」


首を傾げ、懸命に思案するが、これ以上思い出すことはできなかった。


「仕方ない。明日水城に聞いておこう」